コピー禁止

広島花幻忌の会(原民喜文学の研究・継承)

当会は、原民喜の文学を愛する人々の集いです。会からのお知らせを随時更新します。

原民喜没後70年記念 花幻忌碑前祭のご報告①

f:id:hananomaboroshi:20210321003555j:image

今年2021年は原民喜没後70年。彼の命日である3月13日(日)、広島平和

公園原爆ドーム東側にある原民喜詩碑前で花幻忌の集いを行いました。

お知らせが遅くなりましたのにも関わらず、多くの方々にご参加頂き、

心温まる素晴らしい集いになりました。

没後70年が経っても、色褪せることのない原民喜の言葉。

その響きの中、参加者皆が平和への祈りを新たにした思いでした。

皆さまのお力添えに厚く感謝申し上げます。

以下、写真・動画と共にご報告を申し上げます。

f:id:hananomaboroshi:20210320225929j:image

広島花幻忌の会長津功三良事務局長による開会の辞。

原民喜の詩碑は、公園の植え込みの石垣に腰を下ろし、原爆ドーム

背景に静かに言葉を味わうため、道路の方に表面が向いています。

(当日は原爆ドームの補修中で足場が組んでありましたが、

先日足場が取られたので、再度撮影しました。)

f:id:hananomaboroshi:20210321000155j:image

碑の側には英文訳も。

f:id:hananomaboroshi:20210321002005j:image

裏面には、佐藤春夫の追悼文が。

f:id:hananomaboroshi:20210321000239j:image

黙祷の後、原民喜甥で著作権継承者・会顧問の原時彦さんが

最初に献花を。

吉田仁美さんの奏でる厳かなピアノ曲が流れる中、

参加者の方々も後に続きます。

f:id:hananomaboroshi:20210320230130j:image

f:id:hananomaboroshi:20210320230038j:image

f:id:hananomaboroshi:20210320231619j:image

今日は没後70年記念のため、会のパネルも添えています。

f:id:hananomaboroshi:20210321002227j:image

f:id:hananomaboroshi:20210321073219j:image

続いて、ソプラノ歌手・乗松恵美さんによる「永遠のみどり」の

献唱。美しく澄み切った声が、強く優しく場内に届きます。

歌は、原民喜の詩に彼の次兄である原守夫さんが曲をつけたものです。

ご遺族の方々はもちろんのこと、会でも長く歌い継いできています。

f:id:hananomaboroshi:20210321002657j:image


P1180470

当日は薄曇りのお天気でしたが、時折温かな陽射しが降り注いできます。

美しい歌声の中、天から光が差してくるような…。

空間に流れる歌声は、集った皆の平和への祈りを包み、ともに音色に紡いで

ゆくように響いてきました。

詩碑の中、民喜も微笑んでいるように思えます。

f:id:hananomaboroshi:20210321003821p:image

続いて、広島市内の高校生、市内出身の大学生による、民喜作品の朗読メドレー。

f:id:hananomaboroshi:20210321084058j:image

リーダーの中原奏さんは会員の母親の影響で、小学生の頃から朗読会に参加。

昨年春からは大阪の大学に進学して平和に関する勉強を続けています。

今でも帰省の度に花幻忌の会で朗読を。

高校生たちは学校で原民喜について学び、花幻忌制作のDVDの原時彦さんの

メッセージに感銘を受けての参加。今回で3回目の朗読です。

「私たちにできることは、ささやかなことかも知れません。

でも、みんなの小さな一歩が平和を作ると信じています!」頼もしい言葉ですね。


P1180491

 

当日配布のパンフは、裏方担当の中学生の作成。

f:id:hananomaboroshi:20210321100656j:image

広島花幻忌の会は、民喜の言葉によって結ばれた、様々な年齢層の会員によって運営されています!

 

30年以上前ワルシャワ大学の学生であった時、母国ポーランド原民喜の作品に

出会ったウルシュラ・スティチェックさんは、ポーランド語で民喜の詩を朗読。

彼女は来日して広島大学に学び、民喜に関する論文で博士号を取得。

現在は広島大や県立大をはじめとする県内の大学で教鞭を執っています。

心のこもった素晴らしい朗読でした。

f:id:hananomaboroshi:20210321090056j:image

フィナーレは、作曲家の尾上和彦さんが民喜の詩に曲をつけた、

新しい「永遠みどり」の献唱です。(ソプラノ 乗松恵美さん ピアノ 吉田仁美さん)

乗松さんは、演奏活動や音楽を通して平和を広める活動を長年継続されています。

平和への祈りが歌声に込められ、未来と、そして世界に向かって響きました。

f:id:hananomaboroshi:20210321090848j:image

 





永遠のみどり

 

ヒロシマのデルタに

若葉 うづまけ

 

死と焔の記憶に

よき祈よ こもれ

 

とはのみどりを

とはのみどりを

 

ヒロシマのデルタに

青葉 したたれ

 

※ 関連記事 https://mainichi.jp/articles/20210313/ddl/k34/040/404000c

f:id:hananomaboroshi:20210322131358j:image

平和を願って集い、共に唱和した参加者お一人お一人の祈りが、

民喜の言葉とともに結びつき、響きあった集いでした。

この祈りが、どうか永遠に未来へと届いていきますように…。

 

皆さまのご協力に心から感謝致します。

本当にありがとうございました。

 

※なお当日はこの集いの後、近くの国立原爆死没者追悼祈念館にて

原民喜没後70年記念朗読会(広島花幻忌の会協力)も行われました。

この模様は次のブログでご報告いたします。

 

※当日の様子は報道各社によっても伝えられました。

NHK広島放送局

https://www3.nhk.or.jp/ hiroshima-news/20210314/ 4000011373.html

 

●平和願う遺志受け継ぐ 広島出身の作家・原民喜没後70年で誓い(毎日新聞https://headlines.yahoo.co.jp/ hl?a=20210313-00000044-mai- soci

 

●「死と焔の記憶に…」原民喜没後70年 次代につなぐ被爆作家の言葉 | 中国新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/ local/news/article.php? comment_id=734892&comment_sub_ id=0&category_id=112

朝日新聞2020年3月18日 朝刊

f:id:hananomaboroshi:20210321094217j:image

乗松恵美さんブログ

https://www.eminorimatsu.com/post/2021-3-13-原民喜没後70年-碑前祭

 

# 花幻忌 #永遠のみどり #原民喜

#平和 #朗読 #原爆小景 # 夏の花