2017年 春の碑前祭 ご報告
去る3月12日(日)、中区平和記念資料館地下会議室にて、春の碑前祭を
行いました。春らしい穏やかな日差しにも恵まれ、50名を超える方々に足を
お運び頂きました。ありがとうございました。
民喜の甥であり、当会顧問の原時彦さんが、DVDを交えながら民喜作品に
因む戦前戦後の広島のお話をされ、一同興味深く聞き入りました。
戦前から被爆時・被爆後までを網羅したお話は、民喜作品への理解がより
深まる充実した内容。時彦さんご自身の経験も語って頂き、ヒロシマの証言
としても価値あるものでした。
会員の高齢化などのため、詩碑から会場内に場所を移して遺影に献花を。
朗読のコーナーでは、4組の方々の朗読が行われました。
民喜生誕地近くの専門学校で学ぶ学生さんたちは「鎮魂歌」他を情感豊かに
朗読。
名古屋の劇団員、中村透子さんによる童話や詩の朗読もありました。
ポーランドから日本に来て20年以上民喜文学を研究しているウルシュラ・スティ
チェックさんは、民喜文学の翻訳に関するショートスピーチを。
声楽家の杉浦由美子さんによる「永遠のみどり」(尾上和彦さん作曲)
の独唱には、一同うっとり。参加者への歌唱指導もありました。
この模様は翌日(3月13日)の新聞三紙(中国、毎日、読売)でも報道されました。
13日は民喜命日。天国へのご報告のようでした。