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広島花幻忌の会(原民喜文学の研究・継承)

当会は、原民喜の文学を愛する人々の集いです。会からのお知らせを随時更新します。

2022年夏の行事ご案内

 

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 2022年反戦・原爆詩を読む市民の集い

    ー今年は8・14日(日)に行いますー


 猛暑とコロナ第7波に襲われ、大変な事態になっております。皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。

  例年8・15に広島文学資料保全の会などと協賛開催をしております「反戦詩・原爆詩を読む市民の集い」は、今年は8月14日(日)に開催の予定となりました。メインイベントにはジャーナリストで大学教授でもある永田浩三さんをお迎えし、四國五郎さんについてのお話をいただきます。朗読は、ヒロシマの歴史を背負った女性を描いた朗読劇〈神部ハナという女の一生〉(作・小山祐士)

を予定しております。

 コロナ蔓延の時期でもあり、会員の高齢化も進んでおります。お身体にご無理のない範囲でご検討ください。

  近年、会の活動も諸々の制約を受けておりますが、可能な範囲での活動を続けたいと存じております。皆さまには、これからも引き続きご支援くださいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

    広島花幻忌の会事務局長 長津功三良

 


 日時      8月14日(日) 午後2時~4時頃

 ところ      広島市中区袋町6-3

     広島市・ひとまちプラザ

     マルチメディアスタジオ(北棟6階)

           (℡092-545-3911)

      参加費 1000円

 


※マスクは各自でご用意ください。受付では連絡先のご記入をお願い致します。
※中止・延期等、緊急のお知らせが発生しましたら、当会ブログに掲載致します。インターネットをご利用でない方は、事務局まで遠慮なくお問合せください。℡ 090-9065-5343 

mail /hananomaboroshi@yahoo.co.jp

 

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●広島花幻忌の会 2022年夏 近況報告

 

新型コロナウイルス感染症により、依然として活動を制約される日々が続きます。集団での文学散歩はまだ控えている状態ですが、個人や小グループの依頼に応じた、小規模な文学散歩は継続的に実施しています。

 以下は6月に実施した、関西の学生さんとの「夏の花を歩く」フィールドワークの様子です。

 

幟町の原民喜被災地の案内を。

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民喜ゆかりのシダレ柳の元で、案内板に記された詩「永遠のみどり」を味わいます。

「夏の花」の登場人物は、原時彦さんのご両親や兄弟姉妹たち。原さんの証言は、民喜の言葉の背景をより深く知ることができる、大変貴重なものです。

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 最終地点の広島東照宮に到着。境内石段下にある石碑には、民喜の言葉が刻まれています。「民喜はここで野宿し、手帳にあの惨状を記したんです」と、原さん。学生さんも当時の様子やその後のことなどを熱心に質問しています。

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 まだ梅雨明け前で、雨が案じられる曇天でしたが、天気も何とか持ちこたえ無事にコースを終えました。

 日本文学を専攻しているという学生さんは熱心に記録を取り、後日素晴らしい研究レポートを送ってきてくれました。民喜文学を研究する若い方々も、少しずつ増えているようです。平和を希求し続けた民喜の言葉が、次世代の若者たちに受け継がれていることを、大変嬉しく感じています。

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●2022年 春の碑前祭 無事終了しました。

 今年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、民喜命日の3月13日から約2週間遅れの3月26日(土)に、平和公園内の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館にて、碑前祭・花幻忌の集いを開催致しました。

 高校生・大学生や会員による民喜作品朗読の後は、安田女子大学文学部日本文学科教授の外村彰先生による記念講演「せとうち文学叢書 広島・宮島編』原民喜集を編む」。「せとうち文学」という側面から光を当てた民喜作品の選定は、前例がありません。演習講義で学生たちと共に民喜初期作品「幼年画」などを読み解いたこと、編纂作業の中では解説執筆にも学生らが加わってくれたことなど、興味深いお話を伺うことができました。

 あいにくの雨天にもかかわらず、足をお運び下さいました方々、またご協力や応援をくださいました方々に、厚く御礼申し上げます。 

 

↓民喜遺影に献花を捧げる参加者の皆さん

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今回の司会は、初代会長・大牟田稔氏ご子息の、大牟田聡さん。

 

テキパキとしたテンポの良い進行です。f:id:hananomaboroshi:20220805221940j:image

高校生や大学生の朗読。

「原爆小景」・「碑銘」・「永遠のみどり」などをメドレーで朗読。平和へのメッセージも。
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一つ一つの言葉を丁寧に吟味し、聴く者の心に響く朗読をして下さった、会員の高田裕志さん。作品は民喜の遺作「心願の国」。言葉のはざまから、平和を希求し続けた民喜の、哀切な思いが伝わってきます。
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安田女子大学文学部日本文学科の外村彰先生による記念講演。

 民喜の作品を、大学の演習で取り上げた際のこと、学生たちと共に「原民喜集」を編纂するに至った経緯や、その様子などをお話しいただきました。

当日の会場にも数名の学生さんの姿が!

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「広島文学資料保全の会」の土屋時子代表による、ユネスコ世界の記憶遺産登録申請の報告、広島中央図書館移転問題に対する取り組みなどの説明やお知らせ。
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 以上、皆さまのお陰をもちまして、無事終了致しました。

核兵器のない、平和な世界を祈りつつ…

皆さまのご協力とお力添えに、心から感謝申し上げます。

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#夏の花 #原民喜 #花幻忌 #平和 #永遠のみどり