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広島花幻忌の会(原民喜文学の研究・継承)

当会は、原民喜の文学を愛する人々の集いです。会からのお知らせを随時更新します。

2018年 夏の行事 ご報告 その1

被爆73年を迎え、今年も当会では色々な行事に協力・参加致しました。
連日の猛暑や高齢化に伴い、参加できる古参会員は減少傾向にある中、
これからの継承の在り方を改めて考えさせられます。
ブログではこの夏の行事を中心に、2回に分けてご報告致します。

【 8月1日 縮景園原爆犠牲者慰霊供養式】(参加・協力)
原爆被災の折、縮景園で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈る慰霊式は、
毎年8月1日に行われています。
「原爆被災時のノート」や「夏の花」などの作品には縮景園に避難した被災者の方々の
様子が描かれており、昨年に続き今年も作品の抜粋などのパネル展示が行われました。

園内の慰霊碑のある場所からは京橋川、遠くに常盤橋が見えます。1945年8月6日、
民喜たち一行もこの川を渡り、対岸の河原から土手に移動して一夜を明かしました。
「原爆被災時のノート」「夏の花」などには被爆時の様子が克明に描かれています。

茶室「清風館」内での式典の様子。昨年は広島市立幟町小学校児童が、そして今年は
広島女学院中学生が平和メッセージを朗読。琴の献奏も厳かに響いていました。

【8月6日 広島市立幟町小学校 平和集会・平和学習事前職員研修】(参加・協力)

毎年8/6の登校日に行われている、広島市立幟町小学校平和集会。今年は原民喜の詩に
曲をつけた合唱曲「永遠のみどり」の全校児童による合唱が披露されました。
民喜の作品が、全校合唱として歌われたのはおそらく初めてです。

♬ とはのみどりを/ とはのみどりを/ ヒロシマのデルタに/青葉したたれ ♬

子どもたちの 元気な声が、体育館いっぱいに広がります。平和な未来への希望を感じさせる
歌声です。平和を希求した民喜の言葉は、確実に子どもたちに受け継がれつつあります。
子どもたちのの平和スピーチや、平和に関する歌曲の鑑賞もありました。

午後からは夏休み明けから本格的に始まる地域平和学習のための、先生方の事前研修会。
会員も参加し、原民喜の項目に関する説明を。これを受けて8/21には先生方の
現地学習会(フィールドワーク)も実施されました。休み明けからは、いよいよ児童たちも
校外学習を行い「のぼり平和資料室」などの校内学習で学んできたことを、より確かな
ものにしてゆきます。

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🌿広島花幻忌の会では会の主催行事だけでなく、学校や公民館・その他市民グループ
個人などからの依頼・共催で、民喜文学継承のための様々な活動を行っています。
当会顧問で著作権継承者の原時彦さん、会員らが ボランティアで行なっている活動です。

お問い合わせや相談も歓迎です。連絡は下記事務局までお願いします。(事務局長 長津方)
【事務局】〒740-1231 岩国市美和町生見 4011 長津功三良
☎︎FAX 0827-97-0826 / 090-9065-5345
メールアドレス hananomaboroshi@yahoo.co.jp

入会のお問い合わせも歓迎致します。(年間会費2000円、ご案内や会報をお送り致します。)
下記は参加や共催による活動の一コマです。
🌸八幡公民館主催の「原爆文学でつづる平和のつどい」。
(作品朗読や、原時彦さんの証言・会員 ウルシュラ・スティチェックさんのお話
など。2017年 7月)


🌸竹内良男さんとの共催フィールドワーク。作品ゆかりの地を巡り、最終地点の
広島東照宮にて。(2017年9月)

 

#原民喜 #広島花幻忌の会 #平和