去る11月17日(土)、広島市中央勤労青少年ホームにて 今年度の原民喜生誕祭を
開催致しました。この日は文化的行事が多数重なっており、若干参加者は少な目
でしたが、大変アットホームな温かい集いになりました。
最初に献花・黙祷を。
地元専門学校生で表現を学ぶ学生さんらによる、民喜作品の朗読。
コーラスグループ「虹のコーラス」の皆さんによる「永遠のみどり」合唱。
心のこもった素晴らしい歌声。会場の皆さんも楽譜を見ながら一緒に口ずさみました。
11/29〜12/9の予定で開催予定の民喜展示「原民喜ーかすかにうずく星ー」
主催のギャラリー611スタッフ・画家の手嶋勇気さんのミニスピーチ。
そして最後はふくやま文学館館長・岩崎文人さんによる民喜文学についての講演です。
演題は「二つの夏の花」。原爆被災の様子を描いた小説「夏の花」は、当初
GHQの検閲を意識し、原爆の非人道的な描写を削除して発表されたことを解説。
初出の三田文学や能楽書林版「夏の花」には、削除された状態での本文が掲載されており、
現在私たちが読んでいる完全版ではなかったことなどを踏まえ、当時の検閲の様子などを
詳細にレクチャー。参加者の皆さんも熱心に聞き入っておられました。
この様子は11/18(日)の中国新聞朝刊にも掲載されました。
なお、ギャラリー611での展示に関しては別途ブログにて掲載致します。
どうぞよろしくお願い致します。
#原民喜 #夏の花 #花幻忌