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広島花幻忌の会(原民喜文学の研究・継承)

当会は、原民喜の文学を愛する人々の集いです。会からのお知らせを随時更新します。

2024年 花幻忌の集い 延期のお知らせ

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3月に入ったにもかかわらず、寒の戻りを思わせる肌寒い日々が続いて

おります。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

3月13日の原民喜命日を控え、会でも恒例の集いを企画しておりましたが、

1月末に長津事務局長の骨折入院というアクシデントがあり、現在まだ退院

の目処がついておりません。また、会員高齢化が進む中、冬場の体調不良

を訴える会員の方々も多くおられるご様子です。

上記諸般の事情を鑑み、今年度の3月の集いは見送り、4月以降に延期する

ことを決定いたしました。

気候がよくなったら、またお会いしましょうと事務局長から伝言承って

おります。

開催の目処がつきましたら、再度お知らせいたします。

 

以上、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

【 インフォメーション 】

 

⭐️ 3月19日(火) 午後2時〜 広島東照宮 原民喜詩碑前にて

 原爆死没者慰霊のため、被爆ピアノの献奏があります。

 (被爆ピアノ友の会・広島東照宮主催)

 

 演奏者は、音楽家の小方祐馬さん。

 小方さんは高校時代から花幻忌の集いに何度も参加し、歌や演奏で祈りを捧げ、

 組曲「花の幻」も作曲してくれています。

 お席(椅子)はございませんが参加自由です。ご興味おありの方は是非。

 

⭐️展示会のお知らせ

EXHIBITION『往復書簡 /Correspondance』 
日付:2024.3/7(木) – 3/11(月)
 場所:YO-HAKU 広島県広島市中区小町 3-1 サンライズ小町 2F 
参加者アーティスト:吉田真也、岩手萌子、中西あい、アリー・ ツボタ

※入場無料


若手アーティストやアリー・ ツボタさんらによる展示。

原民喜と自身の間で架空の往復書簡を交わすというテーマで、原民喜を現在に蘇らせます。

 

 

⭐️ 世話人各位は、2024花幻忌にご参集ください。(日程は個別連絡)

  ご協力どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

2023年 原民喜生誕祭のご案内

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日毎に秋冷の加わる季節になって参りました。皆さまいかがお過ごし

でしょうか。

原民喜生誕日の11月15日前後に行っております恒例の生誕祭、

今年は後倒しで11月19日に予定しております。

入場無料、予約不要ですので、お誘い合わせの上、お気軽に

ご参加ください。以下、ご案内申し上げます。

 

 

日時 11月19日(日) 13:30〜15:30頃


場所 広島市中央公民館 大集会室

   (広島市中区西白島町24-35   電話082-221-5945)

   

 

プログラム


① 開会の言葉 献花 黙祷


② 作品朗読


③ 講演「原民喜と大田洋子」
   広島文学資料保全の会 事務局次長 河口悠介さん


ユネスコ「世界の記憶」の報告、図書館移転問題のその後
   広島文学資料保全の会代表 土屋時子さん


⑤事務局からのお知らせ 閉会の言葉

 

 

 

2023年 夏の行事ご報告

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残暑厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

会では去る8月15日、「広島文学保全の会」などと共催で行っている

恒例の夏の行事「原爆•反戦詩を読む市民の集い」を無事終了致しました。

 

台風接近中にもかかわらず、90人もの方々に足をお運びいただき、

沢山のお言葉やご声援を賜りました。ご厚意に心より感謝いたします。

 

以下、当日の様子を簡単にご報告いたします。

 

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広島文学資料保全の会 代表の土屋時子さんが開会の言葉を。

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ぺ・ハクテさんによる、鎮魂のチャンゴ演奏。

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ユネスコ記憶遺産に申請予定の原民喜「原爆被災時のノート」抜粋は

会員の高田裕志さんの朗読。リアルタイムの記述の迫力を感じます。

 

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「碑銘」を朗読する会員の佐藤芳子さん。

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「かけかへのないもの」を読む初参加の高校生たち。

太田洋子の母校、進徳女子高校の2年生3人組です。

左から荒木奈津美さん、坊田亜悠子さん、井口桃未さん。

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ラストは高校生らが音頭を取って全員で「永遠のみどり」を。

若々しく力強い平和への祈りが会場に響きました。

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広島文学資料保全の会の方々は、太田洋子、峠三吉栗原貞子の作品を。

上の写真は作家の中澤晶子さんと保全の会の高山いづみさんによる

太田洋子の「屍の街」抜粋。心に沁み入る朗読です。

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栗原貞子ヒロシマというとき」。何度聞いてもハッとさせられます。

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他にも栗原貞子峠三吉の詩数篇、素晴らしい朗読で聴かせていただきまし

たが、残念ながら写真が撮れておりません。申し訳ございません!!

最後は保全の会の方々による、峠三吉「よびかけ」群読。

強く訴える力がありました。

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第2部は、水島裕雅先生(広島大学名誉教授•広島文学保全の会顧問)の講演。

「広島に文学館を設立する意義と課題」ー広島の原爆文学の意義を軸としてー

 

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第3部は、ユネスコ「世界の記憶」登録申請の歩みを、広島大学名誉教授•

保全の会幹事の成定薫先生より。

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保全の会事務局次長の河口悠介さんからは、この度のユネスコ申請

に新しく加えられた、太田洋子自筆原稿「屍の街」について。

大変興味深く有意義なレポートでした。

 

参加者お一人お一人、皆さまのお力添えで無事に会を終えることができました。

厚く御礼申し上げます。

また、ご準備や進行に尽力くださいました広島文学資料保全の会の皆さまにも、

この場をお借りして心より感謝申し上げます。       広島花幻忌の会

 

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8/16付朝刊(中国新聞)

 

#原民喜 #原爆文学 #峠三吉 #栗原貞子 #太田洋子 #永遠のみどり #ヒロシマ #平和 #花幻忌

 

 

 

 

 

 

2023年 夏の行事ご案内

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 今年もヒロシマの暑い夏を迎えました。

次第に原爆の記憶も風化の彼方に押しやられようとしており

ます。しかし決して忘れてはならない記憶です。

今年も恒例の夏の行事「反戦•原爆詩を朗読する会」を「広島文学資料

保全の会」「四國五郎追悼の会」との共催にて開催致します。

是非とも皆さまのご参加をお待ち申し上げております。

 

とき 2023年8月15日(火) 14時〜 (開場 13:30〜)

ところ 合人社ウェンディひと•まちプラザ(広島市まちづくり市民交流プラザ)

               北棟6階マルチメディアスタジオ

    (中区袋町6-36 ☎️082-545-3911)

 

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2023年原民喜「花幻忌の集い」ご報告

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早いもので、2023年も3ヶ月が過ぎようとしています。

会では先週3月21日(祝・火)、原民喜没後72年花幻忌の集いを

開催致しました。

あいにくの雨天にもかかわらず、40人もの方々にご参加いただき、

心温まるアットホームな雰囲気の中、無事に集いを終えられました。

皆さまのご厚意に心から御礼申し上げます。

以下、写真を交えて集いのご報告をいたします。

 

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長津事務局長による開会の言葉。原民喜や多くの原爆死没者の冥福を祈り、

今まさに戦争で苦しんでいる方々へも祈りを捧げます。

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続いて原民喜の遺影に献花を。

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最初に原民喜甥で著作権継承者の原時彦さん、原さんの長女で会の代表でも

ある友光民子さんが献花。参加者の皆さんも後に続きます。

 

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恒例の原民喜作品朗読。

若者グループの朗読者は、高校生の頃から参加している市内大学生の鳥田さん、

先日高校を卒業し4月から大学生になる土井さん、現在高校生の高橋さんの3人です。

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原民喜の「コレガ人間ナノデス」「かけかへのないもの」、

「碑銘」などの作品朗読に交え、作品から自分たちが受け取った感想も発表。

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朗読作品ラストは「永遠のみどり」。

会場の方々も3人に続き、一緒に朗読しました。

 

永遠(とわ)のみどり

 

ヒロシマのデルタに

青葉 うづまけ

 

死と焔の記憶に

よき祈よ こもれ

 

とはのみどりを

とはのみどりを

 

ヒロシマのデルタに

青葉 したたれ

 

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若者たちは、ロシアによるウクライナ侵攻などにも触れ、ひとりひとり

が平和への決意とメッセージも語ってくれました。

今まで何度も会に参加して、戦争や原爆を知る世代の方々から多くの言葉を

受け取ることができた、という鳥田さんは、

「自分が受け取った言葉を、多くの人に伝えたい」と、嬉しいメッセージ。

若者たちの頼もしい言葉に、会場の方が大きく頷くシーンも見られました。

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続いての朗読者は、会員の佐藤よしこさん。

民喜作品を介して、友人で舞踊家のHiromiさんと意気投合したとのこと。

初めての、朗読&舞踊のコラボです。

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朗読作品は、原民喜の短編童話「気絶人形」。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/43530_28513.html

民喜自身を彷彿させる、感受性が高く繊細なお人形が、目まぐるしい

外界の刺激に目を回し、気絶してしまうというお話です。

「くるくるくるくる、ぐるぐるぐるぐる…」

若い頃から声楽を嗜んでおられる佐藤さんの、よく通る声が響きます。

その声にぴったり合わせて、Hiromiさんのしなやかな舞が。

洋風帽子に和服という和洋折衷の衣装も素敵です。

動きに従って煌びやかな衣装の袖や裾が翻るさまには、思わず息をのみます。

くるくる、ぐるぐるといった擬態語や「ぺちゃくしゃ」などの擬音語が、

非常に魅力的かつ効果的に作用するのを、体感させられるステージ。

まさに再現者によって全く異なる趣を醸し出す再現芸術の妙です。

それをを十分に堪能できたお二人の素晴らしいパフォーマンスに、会場からも

熱い拍手が溢れました。

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演技終了後には、佐藤さんから、2人がパフォーマンスに込めた思いや感想を。

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Hiromiさんは「このお話は、気絶したお人形が少女の温かい手によって生気を

取り戻す、というエンディングです。佐藤さんと作品を作り上げながら、民喜は

〈傷ついた心に温かい愛情を!〉というメッセージを込めたのでは?」と…。

この童話の発表は、原爆投下から5年後の1950年。惨禍を経た後、世の中が急激に

復興していくさなかの作品です。

たしかに、戦争によって傷ついた繊細な心に必要だったのは、「温かな手」に象徴される

人間の優しさや温もりだったのかも知れませんね。

 

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ポーランドから来た民喜研究者のウルシュラさんや原さんと記念撮影。

 

第二部は参加者同士の懇談を兼ねて、参加者の皆さまにご発言いただきました。

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初代会長の大牟田稔さんの御子息で、毎日放送本社にお勤めの大牟田聡さんは、

中学生の時に原民喜を読み、膨大なレポートを書き上げたという年季の入った民喜ファン。

パフォーマンスの感想や会のことなどをお話しくださいました。

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民喜との思い出などさまざまな積もる話を語ってくださった、原時彦さん。

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広島文学資料保全の会代表の土屋時子さんからは、

図書館移転問題に関する経過報告や、原民喜峠三吉栗原貞子、太田洋子

文学資料のユネスコ記憶遺産登録申請についてを。

 

その他諸々、ご参加くださっていた沢山の方々にご発言いただきましたが、

事務局世話人らは皆マイクを回すのに慌ただしく、写真を撮っておりません。

誠に申し訳ございませんでした。

 

ともあれ、今年も無事に集いを開催し、民喜の言葉に互いの心を重ねて

平和への祈りを捧げることができました。

皆さまのお力添えのお陰です。

この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。 

皆さま本当にありがとうございました✨

                        広島花幻忌の会

 

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原民喜 # 花幻忌 #平和 #朗読

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年 原民喜没後72年 「花幻忌の集い」開催のお知らせ

 

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 今年も明日3月13日、原民喜は命日を迎えます。

例年、命日前後の週末に開催している「花幻忌の集い」、今年は諸般の事情で

少し送らせ、3月21日(火・祝)に開催いたします。

 会報は既に2月下旬に皆さまに発送し、会員諸兄姉にお知らせしておりましたが、

ホームページアップが遅れてしまいました。申し訳ございません。

開催要項は以下でございます。

平和を祈りながら綴られた民喜の言葉を、皆さまと分かち合いたいと存じて

おります。

皆さまお誘い合わせの上、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

 

 

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# 原民喜 # 花幻忌 # 平和 # 祈り # 朗読  

 

 

2022年夏の行事ご案内

 

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 2022年反戦・原爆詩を読む市民の集い

    ー今年は8・14日(日)に行いますー


 猛暑とコロナ第7波に襲われ、大変な事態になっております。皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。

  例年8・15に広島文学資料保全の会などと協賛開催をしております「反戦詩・原爆詩を読む市民の集い」は、今年は8月14日(日)に開催の予定となりました。メインイベントにはジャーナリストで大学教授でもある永田浩三さんをお迎えし、四國五郎さんについてのお話をいただきます。朗読は、ヒロシマの歴史を背負った女性を描いた朗読劇〈神部ハナという女の一生〉(作・小山祐士)

を予定しております。

 コロナ蔓延の時期でもあり、会員の高齢化も進んでおります。お身体にご無理のない範囲でご検討ください。

  近年、会の活動も諸々の制約を受けておりますが、可能な範囲での活動を続けたいと存じております。皆さまには、これからも引き続きご支援くださいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

    広島花幻忌の会事務局長 長津功三良

 


 日時      8月14日(日) 午後2時~4時頃

 ところ      広島市中区袋町6-3

     広島市・ひとまちプラザ

     マルチメディアスタジオ(北棟6階)

           (℡092-545-3911)

      参加費 1000円

 


※マスクは各自でご用意ください。受付では連絡先のご記入をお願い致します。
※中止・延期等、緊急のお知らせが発生しましたら、当会ブログに掲載致します。インターネットをご利用でない方は、事務局まで遠慮なくお問合せください。℡ 090-9065-5343 

mail /hananomaboroshi@yahoo.co.jp

 

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●広島花幻忌の会 2022年夏 近況報告

 

新型コロナウイルス感染症により、依然として活動を制約される日々が続きます。集団での文学散歩はまだ控えている状態ですが、個人や小グループの依頼に応じた、小規模な文学散歩は継続的に実施しています。

 以下は6月に実施した、関西の学生さんとの「夏の花を歩く」フィールドワークの様子です。

 

幟町の原民喜被災地の案内を。

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民喜ゆかりのシダレ柳の元で、案内板に記された詩「永遠のみどり」を味わいます。

「夏の花」の登場人物は、原時彦さんのご両親や兄弟姉妹たち。原さんの証言は、民喜の言葉の背景をより深く知ることができる、大変貴重なものです。

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 最終地点の広島東照宮に到着。境内石段下にある石碑には、民喜の言葉が刻まれています。「民喜はここで野宿し、手帳にあの惨状を記したんです」と、原さん。学生さんも当時の様子やその後のことなどを熱心に質問しています。

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 まだ梅雨明け前で、雨が案じられる曇天でしたが、天気も何とか持ちこたえ無事にコースを終えました。

 日本文学を専攻しているという学生さんは熱心に記録を取り、後日素晴らしい研究レポートを送ってきてくれました。民喜文学を研究する若い方々も、少しずつ増えているようです。平和を希求し続けた民喜の言葉が、次世代の若者たちに受け継がれていることを、大変嬉しく感じています。

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●2022年 春の碑前祭 無事終了しました。

 今年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、民喜命日の3月13日から約2週間遅れの3月26日(土)に、平和公園内の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館にて、碑前祭・花幻忌の集いを開催致しました。

 高校生・大学生や会員による民喜作品朗読の後は、安田女子大学文学部日本文学科教授の外村彰先生による記念講演「せとうち文学叢書 広島・宮島編』原民喜集を編む」。「せとうち文学」という側面から光を当てた民喜作品の選定は、前例がありません。演習講義で学生たちと共に民喜初期作品「幼年画」などを読み解いたこと、編纂作業の中では解説執筆にも学生らが加わってくれたことなど、興味深いお話を伺うことができました。

 あいにくの雨天にもかかわらず、足をお運び下さいました方々、またご協力や応援をくださいました方々に、厚く御礼申し上げます。 

 

↓民喜遺影に献花を捧げる参加者の皆さん

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今回の司会は、初代会長・大牟田稔氏ご子息の、大牟田聡さん。

 

テキパキとしたテンポの良い進行です。f:id:hananomaboroshi:20220805221940j:image

高校生や大学生の朗読。

「原爆小景」・「碑銘」・「永遠のみどり」などをメドレーで朗読。平和へのメッセージも。
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一つ一つの言葉を丁寧に吟味し、聴く者の心に響く朗読をして下さった、会員の高田裕志さん。作品は民喜の遺作「心願の国」。言葉のはざまから、平和を希求し続けた民喜の、哀切な思いが伝わってきます。
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安田女子大学文学部日本文学科の外村彰先生による記念講演。

 民喜の作品を、大学の演習で取り上げた際のこと、学生たちと共に「原民喜集」を編纂するに至った経緯や、その様子などをお話しいただきました。

当日の会場にも数名の学生さんの姿が!

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「広島文学資料保全の会」の土屋時子代表による、ユネスコ世界の記憶遺産登録申請の報告、広島中央図書館移転問題に対する取り組みなどの説明やお知らせ。
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 以上、皆さまのお陰をもちまして、無事終了致しました。

核兵器のない、平和な世界を祈りつつ…

皆さまのご協力とお力添えに、心から感謝申し上げます。

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#夏の花 #原民喜 #花幻忌 #平和 #永遠のみどり